高校の部活などで弓道を始めた初心者の方は、覚えるべき弓道のルールが多くて戸惑っていませんか。公式の競技規則を解説されても難しく、的中や失の判定、失格になる場合といった細かいルールの一覧を求めているかもしれません。また、試合時間は何分くらいなのか、入場退場といった作法や、禁じ手などやってはいけないこと、さらには明文化されていない暗黙のルールまで、知りたいことは沢山あるでしょう。この記事では、そうした弓道のルールに関する疑問をわかりやすく解説します。
- 試合の勝敗に関わる的中や失の判定基準
- 失格や禁じ手など、やってはいけないこと
- 入場退場や暗黙のルールといった実践的な作法
- 高校の試合など状況別のルールの注意点
初心者が知るべき弓道のルールの基本
競技規則をわかりやすく解説

弓道の全ての競技は、その根幹として公益財団法人全日本弓道連盟が定める「弓道競技規則」に基づいて運営されます。この規則の究極的な目的は、単に勝敗を決めることだけではなく、競技が常に公正に行われ、武道としての弓道にふさわしい品位と秩序が保たれることにあります。
初心者の方が、この詳細な規則をいきなり全て暗記する必要はありません。しかし、その骨子となる考え方を理解しておくことは、技術的な上達はもちろん、弓道の精神性を深く知る上での重要な近道となります。競技規則は、主に「総則」「競技」「審判」という三つの柱で構成されています。
総則
総則は、いわば弓道競技の憲法とも言える部分です。ここには、規則の目的や競技者に求められる基本的な心構えが明記されています。特に重要なのは、競技者が常に礼儀を重んじ、自己の責任において競技に臨むべきであるという点です。弓道が追求する「真・善・美」の理念にも通じるこの精神は、弓道が単なる的当てスポーツではなく、人格の陶冶を目指す武道であることを明確に示しています。
競技
「競技」の章は、実際の試合運営に関わる具体的なルールが網羅されています。試合の進行方法、服装や使用が認められる弓具の詳細、そして勝敗の決め方など、多岐にわたる項目が細かく定められています。初心者の方がまず学ぶべき「的中」や「失」の判定基準も、この章で詳しく定義されています。また、試合形式には、定められた距離の的を狙う「近的競技」と、より遠距離の的を狙う「遠的競技」があり、それぞれにルールが異なります。個人競技と団体競技でも進行方法が異なるため、出場する試合の形式を事前に理解しておくことが不可欠です。
審判
「審判」の章では、審判員の構成や役割、そしてその権限について定められています。審判は、競技が規則に則って円滑かつ公正に進行するように管理し、的中・失の判定や違反行為の判断など、最終的な判定を下す重要な役割を担います。そのため、競技者は審判の指示や判定に敬意を払い、速やかに従う義務があります。審判の存在によって、競技の秩序は保たれているのです。
これらの規則は、弓道を安全かつ品位あるものにするための土台です。まずは、試合に出場する上で最低限知っておくべき服装や弓具の規定、そして勝敗を左右する判定基準から、少しずつ着実に学んでいくことが大切です。
的中と失の判定基準

弓道競技において、勝敗を分ける最も基本的で重要な要素が「的中(てきちゅう)」と「失(しつ)」の判定です。一見すると「矢が的に当たれば的中」と単純に思えるかもしれませんが、公平性を厳密に担保するため、公式なルールに基づいた明確な基準が存在します。この基準を正確に理解していなければ、自分の射の結果を正しく評価することもできません。
的中の定義
競技規則における「的中」とは、矢が的の表面、つまり的紙に当たった状態を指します。矢が最終的にどうなったかではなく、「的紙に触れた」という事実が判定の全てです。具体的には、以下のような場合が的中と判定されます。
- 矢が的紙に刺さり、留まっている状態
- 矢が的紙を射抜き、向こう側へ通過した状態(あたりはずかし)
- 矢が的紙に当たった後、衝撃で的から落ちた状態
要するに、矢の先端(鏃)がほんのわずかでも的紙に触れていれば、その後に矢が的を貫通しようが、地面に落ちようが、それは紛れもない「的中」として記録されるのです。
失の定義
一方で「失」とは、的中以外の全ての結果を指します。特に初心者の方が間違いやすいケースも多いため、どのような場合が「失」になるのかを正確に理解しておくことが求められます。
- 矢が的に届かなかったり、的を大きく越えたりした場合
- 矢が的の木枠の部分にのみ当たり、的紙には一切触れなかった場合
- 矢が的に当たったものの、勢いが足りずに跳ね返された場合(はね矢)
- 矢が隣など、自分の射るべき的以外の的に当たった場合
特に注意が必要なのが「はね矢」です。見た目上は的に当たっているため的中と勘違いしやすいですが、これは矢の勢いが不足しており、的紙を射貫く(捉える)ことができなかったと見なされ、「失」となります。これは、射の技術的な未熟さの表れと判断されるためです。
的中と失の判定まとめ
以下に、具体的な矢の状態と判定の関係を改めて表にまとめます。試合観戦や自身の射の判定に役立ててください。
| 矢の状態 | 判定 | 理由・補足 | 
| 的紙に中り、留まっている | 的中 | 最も分かりやすく、理想的な的中例です。 | 
| 的紙を射抜いて通過、または当たって落ちた | 的中 | 矢が的紙に触れたという事実が成立した時点で的中となります。 | 
| 的枠のみに中り、的紙には触れていない | 失 | 得点圏である的紙に触れていないため、的中にはなりません。 | 
| 的に中ったが、跳ね返された(はね矢) | 失 | 矢の勢いが不足しており、有効な射ではないと見なされます。 | 
| 隣の的に中った(他人の的) | 失 | 自分の的以外に中っても、当然ながら得点にはなりません。 | 
これらの客観的な基準を正しく理解し、どのような結果であっても冷静に受け止める姿勢が、試合で自分の成績を正確に把握し、次の射へ繋げるための第一歩となります。
入場退場と暗黙のルールについて

弓道のルールは、競技の勝敗を直接決めるものだけに限られません。むしろ、弓道場という神聖な空間での立ち居振る舞いや、共に修練する人々への敬意を示す作法こそが、弓道の精神性を支える重要な要素です。これらは公式な動作規定である「体配」と、文章化されてはいないものの守るべき「暗黙のルール」に大別されます。
入場から退場までの流れ(体配)
体配(たいはい)とは、射場に入り、矢を射て、退場するまでの一連の定められた動作のことです。これは単なる形式的な動きではなく、精神を集中させ、気を整え、落ち着いた心で射に臨むための、修練の一環そのものです。そのため、昇段審査や試合では、的中の技術と同じくらい厳しくその練度が見られます。基本となる流れは以下の通りです。
- 入場
- 射場に入る際は、まず神棚や国旗が祀られている最上位の場所である上座(かみざ)に向かって一礼します。歩き方にも作法があり、定められた歩幅と歩数で、決められた場所(本座)まで静かに進みます。
 
- 本座(ほんざ)と射位(しゃい)
- まず精神統一と準備を行う場所である「本座」で姿勢を正し、呼吸を整えます。その後、実際に矢を射る場所である「射位」へと進みます。この一連の流れが、心を射に向かわせるための重要なプロセスとなります。
 
- 基本の姿勢と動作
- 射位では、基本姿勢である「起立」し、定められた手順で座ります(坐射の場合)。全ての動作は、自分だけでなく周囲の人と呼吸を合わせ、全体の調和を保ちながら、落ち着いて行います。
 
- 退場
- 射ち終わった後も、気を抜くことはありません。定められた手順と歩数で退場口まで進み、最後に入場時と同じく上座に一礼してから、静かに射場を出ます。
 
これらの動作は流派や道場によって細かな違いはありますが、一つ一つの動きに先人たちの知恵と意味が込められています。最初は複雑に感じるかもしれませんが、繰り返し練習し、その意味を理解することで、心と体の動きが一体となった美しい体配が自然に身につきます。
明文化されていない暗黙のルール
競技規則には書かれていませんが、道場で共に学ぶ者として守るべきマナーや慣習が存在します。これらは、お互いが気持ちよく、そして何よりも安全に弓道を修練するために、長い歴史の中で育まれてきた不可欠なものです。
- 挨拶を徹底する
- 道場への入退場時、先生や先輩・後輩への挨拶は、相互の敬意を示す基本中の基本です。
 
- 弓具を丁寧に扱う
- 弓や矢は自身の修練を支える神聖なものとして、細心の注意を払って扱います。弓を跨いだり、矢の先端を人に向けたりすることは、安全上の観点からも絶対に許されません。
 
- 道場では静粛に
- 弓道は極限の集中力を要します。他の人が射っている最中に大声で話したり、むやみに物音を立てたりすることは、その集中を著しく妨げるため、厳に慎みます。
 
- 矢取りのタイミング
- 矢を的に取りに行く「矢取り」は、安全確保のため、その的に向かって射っている全員が射ち終わり、審判や上級者から許可が出てから一斉に行います。
 
- 服装を整える
- 稽古着や袴は、弓道家の精神性を表すものです。常に正しく着用し、清潔な状態を保つことが求められます。
 
これらの暗黙のルールは、弓道の「礼に始まり、礼に終わる」という精神を実践する上で、時に競技規則以上に大切にされることもあります。
失格になる場合や禁じ手などやってはいけないこと

弓道では、高い的中精度といった技術だけでなく、ルールやマナーを遵守する厳格な姿勢が常に問われます。違反行為に対しては、単なる注意や減点に留まらず、試合そのものを続ける資格を失う「失格」という非常に重い処分が下される場合があります。これらの規定は、弓道の品位と安全を守るための生命線であり、全ての競技者が深く理解しておくべきです。
失格となる重大な違反行為
失格は、競技の公正さや安全性を著しく損なう、悪質と判断される行為に対して適用されます。どのような行為が失格に該当するのかを事前に知っておくことは、競技者としての最低限の義務と言えるでしょう。主な失格事由は以下の通りです。
- 危険な行為
- 周囲の人に危害を及ぼす可能性のある行為は、即座に失格となることがあります。例えば、矢を番えた(つがえた)まま不用意に振り返る、人がいる方向へ弓を向けるといった行為は、重大な事故に繋がりかねず、決して許されません。
 
- 審判の指示への不服従
- 審判の判定や指示に異議を唱えたり、従わなかったりして、競技の進行を意図的に妨げる行為。これは競技そのものを成り立たなくさせる行為と見なされます。
 
- 指定外の用具の使用
- 競技規則で認められていない弓具や、性能を不正に向上させるような改造を施した用具を使用した場合。これは公平性を著しく欠く行為です。
 
- 時間を著しく遅延させる行為
- 正当な理由なく、自分の射の時間を故意に引き延ばすなどして、競技全体の進行を遅らせる行為。
 
- スポーツマンシップに反する言動
- 対戦相手や審判、観客に対して、暴言や威嚇的な態度をとるなど、武道家としてあるまじき非礼な言動。
 
これらの行為は、弓道の品位を著しく汚すものとして、最も厳しい処分が下されます。
禁じ手や注意すべき行為
失格には至らないまでも、反則と見なされたり、避けるべきとされる「禁じ手」や注意すべき行為が存在します。これらは減点の対象となったり、弓道家としての品格を問われたりするため、十分に注意が必要です。
- 筈こぼれ(はずこぼれ)
- 弓を引いている最中に、矢の後端にある筈(はず)が弦から外れてしまうことを「筈こぼれ」と言います。この状態で無理に引き続けたり、射ったりすると、矢が予期せぬ方向へ飛ぶ「暴発」に繋がり非常に危険です。筈こぼれが起きた場合、決してそのまま射ってはいけません。定められた手順で落ち着いて動作を中断し、最初からやり直す必要があります。
 
- 弓倒し(ゆだおし)の方向
- 射ち終わった後、残心の姿勢から弓を倒す方向にも作法があります。流派によって異なりますが、定められた方向と逆に倒すと、作法違反として注意を受けることがあります。
 
- 不必要な声出し
- 射る際に気合を入れるための声を発すること自体は認められていますが、他の射手の集中を妨げるような過度な声出しや、判定に対する不満を示すような声は慎むべきとされています。
 
これらの「やってはいけないこと」を深く理解し、常に正しい作法と真摯な態度で競技に臨むことが、技術の向上以上に、真の弓道家として成長するために不可欠です。
状況別で見る弓道のルール
試合時間は何分が目安?

「弓道の試合は、一体どのくらいの時間がかかるのか」という疑問は、特に初めて大会に出場する初心者の方が抱きやすい、非常に実践的なものです。しかし、他の多くのスポーツとは異なり、弓道の試合時間は競技の形式や参加人数によって大きく変動するため、一概に「何分」と明確に決まっているわけではありません。それは、弓道が単に時間を競うのではなく、一射ごとのプロセスと精神性を重んじる武道であることの表れでもあります。
競技形式による時間の違い
試合時間が変動する最も大きな要因は、その大会で採用されている競技形式です。主に「射詰(いづめ)」と「採点制」の二つの形式があり、それぞれで時間の流れが全く異なります。
- 射詰(いづめ)形式
- この形式は、参加者全員が一本ずつ矢を射て、その一本を外した者から脱落していく、サドンデス方式のトーナメントです。最後のひとり、つまり優勝者が決まるまで延々と続けられます。そのため、参加人数が多ければ多いほど、競技時間は長くなる傾向にあります。一本射るのにかかる時間は短いですが、大会全体としては数時間に及ぶことも珍しくなく、高い集中力と持久力が試される過酷な形式です。
 
- 採点制
- 一定の本数(例:四ツ矢を2回で合計8射など)を全ての選手が射て、その総的中数によって順位を決定する、より一般的な形式です。こちらは射る本数があらかじめ決まっているため、参加人数と1人あたりの射る時間を計算すれば、おおよその所要時間を予測できます。学校の部活動の大会や地方の審査会などでは、この形式が多く採用されます。多くの場合、一手(二手)を射るのに2分以内など、持ち時間が定められており、競技の円滑な進行が図られています。
 
団体戦の場合
団体戦(通常3人または5人1組)の場合は、チーム全員が順番に射るため、当然ながら個人戦よりも時間がかかります。特にトーナメント形式で試合が進む場合、予選、一回戦、二回戦と勝ち進むごとに試合を重ねることになります。そのため、団体戦が含まれる規模の大きな大会では、開会式から閉会式まで一日がかりのイベントとなることがほとんどです。
一般的な目安として、地方大会の個人戦であれば半日程度、団体戦を含む全国規模の予選会などであれば丸一日かかると考えておくと良いでしょう。しかし、これはあくまで目安です。最も正確な情報は、大会ごとに発行される「大会要項」に記載されているタイムスケジュールです。参加する際は、必ず事前に要項を隅々まで確認し、当日の流れを把握しておくことが大切です。
高校の弓道で初心者が注意すべき点

高校の部活動から弓道を始める方は非常に多く、日本の弓道人口を支える大きな存在です。高校における弓道は、教育活動の一環として位置づけられているため、一般の弓道とは少し異なる、高校生ならではのルールや注意点が存在します。これらのルールは、主に全国高等学校体育連盟(高体連)の弓道専門部が定める規定に基づいており、その根底には「安全性の確保」と「教育的な配慮」があります。
参考資料:全国高等学校体育連盟 弓道専門部
高体連の特別ルール
全日本弓道連盟の競技規則を大本としながらも、高校生の競技においては、全ての生徒が安全かつ公平に競技に臨めるよう、独自の追加ルールや申し合わせ事項が設けられています。
- 服装の規定
- 試合では、学校名や個人名が記されたゼッケンを、道着の定められた位置(多くは胸と背中)に着用することが厳格に義務付けられています。これは選手の識別を容易にするためです。また、道着や袴の着こなしについても、武道としての品位を損なわないよう、常に清潔で整っていることが求められます。
 
- 使用できる弓具の制限
- 安全性の観点から、使用できる弓の強さ(張りの強さ、弓力)に上限が設けられている場合があります(例:15kg程度まで)。これは、未熟な筋力で強すぎる弓を引くことによる怪我を防ぐためです。また、矢の材質についても、高価で高性能な用具による有利不利が生まれすぎないよう、一定の制限が加えられることがあります。誰もが公平な条件で、自身の技術を競い合える環境が重視されます。
 
- 試合進行
- 高校の大会は、数百人単位の選手が参加する非常に大規模なものです。そのため、スムーズな進行が最優先され、入場から退場までの一連の動作(体配)が、本来の形式から一部簡略化されることがあります。また、一手(二手)を射る時間にも厳格な制限(例:90秒以内)が設けられ、時間内に射きれない場合は失格となることもあります。
 
- 応援のマナー
- 団体戦などでは学校を挙げての応援も盛んになりますが、弓道は極度の集中力を要する競技です。相手選手の集中を妨げるような大声での声援やヤジ、鳴り物の使用は固く禁止されています。応援は、良い射が出た際の温かい拍手を中心とし、相手への敬意を忘れず、競技の品位を保つことが強く求められます。
 
これらのルールは、所属する都道府県の高体連によって細かな違いがあるため、顧問の先生や先輩の指示をよく聞き、大会の要項をしっかりと確認することが不可欠です。初心者のうちは、まず学校や連盟の指導に忠実に従い、基本を大切にすることが、安全な活動と確実な上達への一番の近道となります。
細かいルールの一覧を確認する方法

この記事では、弓道のルールの中でも特に初心者が知っておくべき基本的な部分を中心に解説してきました。しかし、弓道の世界は何百年もの歴史を持つ奥深いものであり、より詳細で細かいルールや作法が数多く存在します。さらに知識を深めたい、あるいは昇段審査や特定の試合に臨むにあたって正式なルールを正確に確認したい場合、信頼できる情報源にあたることが何よりも大切です。
一次情報源「全日本弓道連盟の公式情報」
弓道の公式ルールに関する、最も正確で権威のある情報は、日本の弓道を統括する「公益財団法人全日本弓道連盟」から発信されています。インターネットで情報を探す際も、まずはこの「一次情報源」を確認する習慣をつけましょう。
- 公式サイトの「弓道競技規則」
- 全日本弓道連盟の公式サイトでは、最新の「弓道競技規則」がPDF形式で一般に公開されています。これが全ての公式な試合や審査の基本となる、いわば弓道界の法律です。試合の審判もこの規則に基づいて判定を下すため、ルールに関して疑問点が生じた場合は、まずここを確認するのが最も確実な方法です。
 
- 発行書籍「弓道教本」
- 全日本弓道連盟は、「弓道教本」という書籍も発行しています。この教本には、単なる競技規則だけでなく、弓道の理念や歴史、そして「射法八節」に代表される技術的な解説が、図解入りで詳細に書かれています。ルール(What)だけでなく、その背景にある思想(Why)までを理解することで、より深く弓道と向き合うことができます。全国の書店やオンラインで入手可能です。
 
その他の情報源
全日本弓道連盟の情報に加え、特定の状況下では以下の情報源も重要となります。
- 高体連や各都道府県弓道連盟のウェブサイト
- 前述の通り、高校生の大会では高体連の、また地域で行われる試合では各都道府県の弓道連盟が定めたローカルルールや申し合わせ事項が適用されることがあります。出場する大会を主催する団体のウェブサイトも、必ず事前に確認しましょう。
 
インターネット上の個人ブログや解説サイトも、初心者が最初に概要を掴む上では参考になる場合があります。しかし、それらの情報が古い、あるいは書き手の個人的な解釈が含まれている可能性も否定できません。特にルールのような正確性を要する情報については、最終的な確認は必ず公式サイトや公式発行物といった一次情報源で行う習慣をつけることが、正しい知識を身につけ、自信を持って射に臨むための鍵となります。
奥深い弓道のルールを理解し実践しよう
- 弓道のルールは競技の公正さと品位を保つためにある
- 試合の基本は全日本弓道連盟の弓道競技規則で定められる
- 的の中心を射抜くだけでなく的紙に触れれば的中となる
- 矢が的枠のみに中った場合は失となり得点にはならない
- 射場への入場から退場までの一連の作法を体配と呼ぶ
- 体配は弓道の精神性を示す大切な要素と考えられる
- 他の射手への配慮など明文化されていない暗黙のルールもある
- 挨拶や弓具の丁寧な扱いは基本的なマナーのひとつである
- 審判の指示に従わないなどの行為は失格の対象になりうる
- 危険な行為や指定外の用具の使用も失格事由に含まれる
- 高校の弓道では高体連の独自のルールが適用される場合がある
- 試合時間は射詰や団体戦など競技形式によって大きく異なる
- 細かいルールは全日本弓道連盟の公式サイトで確認できる
- ルールを理解することが上達への第一歩と考えられる
- 正しい知識を身につけて安全に弓道を楽しんでいこう

 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			
